2011年9月20日号　No.22

トップタイトル

　・需要停滞も出荷を伸ばす中国の太陽電池

　　生き残りに向けシェア獲得競争激化

　太陽光発電市場が主力の欧州の停滞、米国、アジアなど新興市場の拡大と様変わりする中、2011年市場規模は成長鈍化からマイナス成長が危惧されるものの、中国の太陽電池セル・モジュールメーカーは拡販に余念がない。上期には出荷減少と在庫増加で、中小メーカーなどが大幅減産を強いられる一方、大手メーカーは成長市場での販売シェア拡大に向け、上期も前年同期を大幅に上回る水準を維持、2011年出荷合計も下期の回復頼みながら前年に比べて５割前後の増加を見込む。

　・パナソニックと三洋電機、リチウム売上高１兆円へ

　　生産拠点整備計画が焦点

　2012年１月にパナソニックと三洋電機、そしてパナソニック電工も含めた組織再編が完了し、新たな電池生産会社が誕生する。すでに2012年度のリチウムイオン電池売上高5,000億円を、2018年度には１兆円以上の売上高目標を掲げる。三洋電機は加西事業所が稼働を開始、自動車向けの営業に注力する。パナソニックは中国で新工場建設を明らかにした。

太陽光発電

　・国際航業、出力455kWの館林ソーラーパーク完成

　　民間遊休地約7,500㎡活用し創エネソリューション

　・関西電力、出力10MWの堺太陽光発電所が稼働開始

　・オフィス町内会など３者、南相馬市でメガソーラー発電

　・伊藤忠食品、相模原共配センターに太陽光発電

　・トヨタ、宮城の工業団地にに大規模太陽光発電施設

　・米政府、太陽エネルギー技術開発に1.45億ドル

　・東芝、最高変換効率の住宅用太陽電池モジュール

　・京セラ、黒バックシート採用の太陽電池モジュール販売

　・東ソー、太陽電池のコスト低減する電極製法開発

　・色素増感太陽電池で世界最高効率を５年ぶり更新

　・ソーラーワールド、独米でモジュール生産能力拡大

二次電池

　・パナソニックと三洋電機、リチウム売上高１兆円へ

　　生産拠点整備計画が焦点

　・エリーパワー、神奈川の産業支援でＬｉＢ新工場

　・ソニー、15万円の300Wh家庭用小型蓄電池を発売

　・パナソニック電工、業務用リチウム蓄電システム発売

　・日立／新神戸電機、ＮＥＤＯの大型蓄電システム開発業参画

　・ＳＩＩナノテク、ＬｉＢ用Ｘ線異物検査装置を開発