2012年1月24日号　No.30

トップタイトル

　・拡大続く多結晶シリコン生産能力

　　中国は上位20社中心に業界再編の動き

　太陽電池減産のなかで中国の多結晶シリコン生産が増加する。急激な国内価格下落に直面し、不採算メーカーの生産停止が伝えられる中、生産量は2010年の４万3,500トンから2011年に７万5,000トンへ1.7倍に急増した(中国有色金属工業協会シリコン分会)。コスト削減と変換効率改善といった品質向上を武器に、生産能力拡大を急ぐ大手メーカーを中心に生産集約、さらに事業統合の機運が高まる。

　・海洋エネルギーの新時代／波力・海流発電技術

　　当面目標40円/kWh／島嶼地域の実用目指す

　海の波力や海流、潮流を利用した発電技術の開発が始まった。日本で波力発電は大正時代から開発されてきたが、いよいよ実用化を見据えた時代になった。これに取り組む三井造船や三菱重工鉄溝エンジニアリング、そして海流発電のＩＨＩなど各社に共通するのは、船舶や海洋構造物などに多くの実績を持つこと。いわば自分の庭で新エネルギー事業の拡大を図るチャンスと捉えている。

太陽光発電

　・日本化薬、色素増感太陽電池の事業化間近

　　自社生産ならフィルム設備流用／光源別色素も対応可能

　・多結晶シリコン、2011年世界生産量が20.1万トンに拡大

　　中国に加え韓国・米国・ドイツの生産が増加

　・神奈川県、2013年夏稼働予定で２MWのソーラー発電導入

　・秋田県、メガソーラー導入候補地26カ所選定し事業者公募

　・唐津市、メガソーラー発電事業の設置・運営事業者募集

　・美樹工業、つくばに2012年７月稼働予定でメガソーラー

二次電池